「本格焼酎」について

厳格なルール

伝統的な単式蒸留によって造られる「本格焼酎」は、原料や発酵に由来する香味成分が多く取り込まれていることから、産地や原材料の違いから生まれる、特有の味や香りの違いを楽しむことができます。「本格焼酎」には、必ず穀類またはいも類で造られた麹を使うことが必須条件。仕込みに使える素材も細かく規定されており、規定以外の素材を使った場合には単式蒸留であっても「本格焼酎」とは認められません。(酒税法第3条10号により規定)こうした厳格なルールがあるため、原材料などの情報はラベルに細かく示すことが義務付けられています。

重要な水の存在

「本格焼酎」の焼酎の味わいを決める重要な素材として忘れてはならないのが水です。使われる主な水は、原材料の洗浄・浸漬のための水、一次仕込み用水、二次仕込み用水、アルコール度数調整用の割り水、容器などを洗うための先瓶用水、と予想以上に大量です。それだけ、水の重要性は比類ないもの。本格焼酎造りの盛んな土地に、水質に優れた水あり、といっても過言ではありません。